考古学者のアンドリュー・キンケラが視聴者からの質問に答えるなか、古代石器の見分けかたについて解説する一幕がありました。
ある視聴者から寄せられた「古代人の石器に興味がある。ただの欠けた石じゃないとなぜ分かる?」という疑問に答えたアンドリュー。
実際の古代石器を示しながら「石が坂を転がって欠けてもこうはなりません」とまず欠けかたに違いがあるよう。
「古代人が道具を作るときハンマー代わりの石で、対象の石を打つと薄片が剥がれます。そうすると打点下に特徴的なこぶができます」と、この“独特なこぶ”がポイントのひとつだと解説しました。
またもうひとつのポイントとして「古代石器に関して言うなら、黒曜石と呼ばれる火山ガラスをよく使います」「非常に鋭い刃を作ることができるから」と種類にも違いがあると解説。
続けて、もう一種類の石器を示しながら「ハンマー用の石も古代人から求められていました」「良質な石器を作るのにちょうどいい硬さだったからです」と二種類の用途について解説しました。
「遺骨を発見したとき、事件性があるとは思わない?」という質問には「うっかり墓を掘り起こしてしまった工事現場に呼ばれたことはあります」と告白。そこには「80年ほど前のお墓でした」と古代の遺体ではなく、比較的新しい遺体が埋まっていたそう。
「数千年前の骨とは歴然とした違いがあります。古い骨はカラカラに乾いて土にかえる寸前ですし、漂白したような白ではなく茶色っぽいのです。人骨を見つけたら念のため検視官に連絡します」と話しました。