2016年4月に発生した熊本震災では、多くの被災者が避難所や車の中で避難生活を送る中、マスコミの取材が問題視されました。その中でも、読売テレビの『ミヤネ屋』が特に批判を浴びました。
この番組では、鹿児島でさつまいも農家をしている男性が焼き芋を焼いて被災者に配る様子を取材しました。しかし、その際にレポーターが取材のために並んでいた2人の女の子を手でどけ、外に追い出すという行為が行われました。この行為に対してネット上では大きな批判が巻き起こりました。
ネット上のコメントでは、「被災者よりも取材を優先させるなんて酷い」「マスコミは被災者を守るべきだ」といった声が多く見られました。また、マスコミの傍若無人な取材や絵になるシーンを求める姿勢に対しても不満が爆発しました。
このような批判は『ミヤネ屋』に限らず、他のマスコミでも同様の問題が起きていました。生中継中に怒鳴られたり、施設内でのカメラ取材が禁止されるなど、被災者のプライバシーや心情を考慮しない取材が行われたのです。
ネット上の反応では、「ワイドショーが報道に関わるのをやめてほしい」「マスコミは他人の不幸で飯を食っているだけ」といった意見が見られました。また、マスコミが特権意識を持っているという指摘もありました。
このような問題を解決するためには、各マスコミが協議し、被災者に迷惑をかけないような取材方法を模索する必要があります。例えば、事前に配慮をして取材を行う、被災者の意向を尊重するなどの対策が考えられます。
被災者の心情やプライバシーを尊重しながら、情報を伝えることが求められる時です。マスコミは社会の一員として、被災者の苦境を理解し、配慮を持った取材を行うべきです。